2009年10月25日日曜日

消防団でのお葬式

消防団員の同僚のご家族が亡くなられたので、お葬式に出ました。

参加した団員は総勢30名程度。私が出た中でもかなりの人数です。



みんな消防の制服を着て出席です。

香典を渡した後、そそくさと焼香をすませ、式場の外の道路に出ます。

そして、歩道で横二列に整列して「休め」の姿勢でじっと待ちます。

そこそこ大きい道路なので自動車がひっきりなしに通ります。

その中を、ものも言わずにじっとたたずむ30名の団員たち。



「静けさや、道に染み入る、車の声」





ときどき、歩道を歩行者や自転車が横切ります。

横切るときは皆様、まっすぐ前を見て、決して団員と目を合わせようとしません。




しばらくして式が終わり、いよいよ霊柩車が出発です。

消防分団長から「気をつけ!」のかけ声。

だれていた気持ちが一瞬にして引き締まります。

そして出発とともに、「頭(かしら)〜中!」のかけ声。

一斉に敬礼のポーズをとる団員達。

そして霊柩車の動きにあわせて体を霊柩車に正対させます。

全てはこの一瞬のために!

思いのたけを込めて霊柩車を見つめます。





霊柩車が通り過ぎると解散です。

団員達は三々五々、駐車場に向かって帰っていきます。

皆、何も言わずに歩いて行きます。

私も静かに歩きます。

一度も見たことのない故人に思いを馳せながら・・・

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