2012年5月12日土曜日

植物体内の窒素について その3

植物体内の窒素について その2からの続きです。
(その1は こちら、その2はこちらです。)

これまで述べてきた点から、硝酸体窒素を減らすための栽培方法について考えてみます。

まず、そもそも硝酸イオンが蓄えられているのは葉や根が多く、実には少ないです。

従って、果菜類は硝酸体窒素を必要以上に気にしすぎることはなさそうです。

葉菜や根菜では、十分注意して育てなければなりません。

まずは、単純に 肥料の窒素分自体を少なくすることが考えられます。

しかし、この場合は収量が少なくなることを覚悟しなければなりません。

収量と両立するためには、窒素を効かすべき時期に効かせ、収穫するころには窒素の肥効がなくなるように投入時期と量を調整することが必要です。

あるいは、光合成が活発であれば、アミノ酸が合成され、硝酸イオンは消費されて減ります。

朝収穫したばかりの野菜は、根から硝酸イオンを吸収していますが、光合成していないので、濃度が高くなっています。

収穫は、ある程度光合成が始まってからの方がよいでしょう。

(収穫してからも、直ぐに食べなければ保存期間中に硝酸性窒素は減るようですが)

また、天気も雨や曇りの日よりは、晴れた日の方が光合成が活発で、よいでしょう。

この他、節水気味に育てることも有効とされています。

水分不足によるストレスによりタンパク質の合成を抑え、体内窒素濃度を低く抑えようとして硝酸イオンの取り込みを少なくするようです。

節水方法としては、かん水を少なくのも一つですが、土壌の水はけを良くすることも有効です。

よく堆肥を投入してふかふかの土壌にしましょう、と言われますが、これは、硝酸イオンの面からも有効な訳ですね。

吉田企世子 森敏 長谷川和久  野菜の成分とその変動  学分社



塩井祐三 近藤矩朗 井上弘編  植物生理学  オーム社



山谷知行 駒嶺穆  朝倉植物生理学講座(2)代謝  朝倉書店



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