2012年6月24日日曜日

土壌の排水能力について その1

今日も当地は昼から雨の予報です。

 去年は梅雨がやたらと早くて、農作業の計画が無茶苦茶になりましたが、今年も雨が多くて無茶苦茶です(つまり、自分の計画がおかしいだけ)。

 雨が降ると、土がぬかるんで農作業できないのが困りますね。

 植物にとっては、雨は貴重な水の供給源である一方、病害虫を繁殖させる原因ともなります。

 また、根が痛みやすくなる過酷な環境にもなります。

 根が痛むのは、土の中が水で充満して空気が少なくなるためです。

 根が健全な状態で保たれるためには、土(固相)、水
(液相)、空気(気相)の三相が適度に存在しなければなりません。

 水分が多すぎる状態が続くと、根腐れまで起こさなくても、野菜の品質が低下します。

 ニンジンやジャガイモなどの根菜では表皮が荒れ、味も薄くなります。

 トマトでは、甘みが減って酸味が増えます。

 逆に水分が少なすぎると、根菜ではやはり表皮が荒れます。

 果菜では曲がり果や、表皮が硬くなったりします。

 ただし、トマト等では甘みが増すことにもなります。

 これを利用したのが高糖度トマトで、ハウスなどで節水栽培により生産されています。

 なお、単に土中の水分が多い少ない、というだけでなく地下水位の高さも野菜の健康に影響を及ぼします。

 サトイモやキュウリなどは、地下水位が高くても、比較的丈夫です。

 逆に、ホウレン草やニンジン等は、地下水位が十分低くなければ、障害を受けます。

 いずれにせよ、水浸しの状態が続くのは多くの野菜には好ましくありませんね。

(続く)

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