2013年3月23日土曜日

炭、その1

 今回は、なんの脈絡もなく炭について調べてみました。

この手の農業資材については、一通り紹介したつもりですが、炭だけは積み残しにしていたので、今回、取り上げました。

炭といっても、ここでは木炭についての話です。

まずは木炭とは何ものか、というところから。

木炭とは、木材を乾留してつくったものです。

では、乾留とは?となるわけですが、これは空気(酸素)の少ない状態で熱を加えて分解させること。

いわゆる蒸し焼きです。

乾留により、木材がガスと木酢液と炭になります。

このうちの、木酢液についてはだいぶ前に紹介しました。

少しだけおさらいすると、木酢液は酢酸、アルコールやフェノール分など、多数の成分からなる液です。

その複雑な成分により殺菌や防虫、その他さまざまな用途で利用されています。

炭の方も、 木酢液に負けなくくらい色んな用途で用いられますが、最も馴染み深いのは燃料用ですね。

単なる木材を燃やすよりも、炎が少ないので焦げ付きにくいですし、ニオイや煙も少ないので、食品の調理によく用いられます。

あとは、消臭剤や水質浄化、それから今回のテーマの農業用など。

農業用としては主に土壌改良のために粉砕して散布します。

このとき、以下に示す4つの性質を利用します。

まず一つめは、カリウム、カルシウム等のミネラル分が含まれることです。

木炭の2〜3%が灰分(ミネラル分)とされています。

これらは肥料分としてだけでなく、土壌のpHを矯正します。

日本の農地は、酸性化によりpHが低下しやすいためこのようなpHを高める資材を散布する必要があるのです。

次に二つ目は、保温効果があることです。

木炭は黒色なので、太陽熱を吸収して熱せられやすい性質があります。

冬場などは、地面の温度を高めるのに有効です。


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